気になるのに、本人には聞けない
素行調査は、特定の人物の日常の行動を、尾行や張り込みで確かめる調査です。浮気のように「疑うべき一点」がはっきりしている調査とは違い、「なんとなく様子がおかしい」「本当のことを話してくれているのか不安だ」という段階でご相談いただくことが多い調査です。次のようなお悩みがきっかけになります。
- 子どもの帰りが遅く、どんな友人と過ごしているのかがわからない
- 家族が仕事や学校に行っているはずの時間に、別の場所にいるようだ
- 採用を考えている人、または取引を始める相手の素行に、一抹の不安がある
- 従業員が勤務時間中に、会社の外で別の仕事をしているのではないか
- 身内が付き合っている相手の素行について、よくない評判を耳にした
どの場面でも、いきなり本人を問い詰めると、関係がこじれたり、相手が行動を隠したりしてしまいます。第三者が事実を確かめたうえで、落ち着いて話し合う。素行調査は、そのための材料を用意する調査です。
素行調査で確かめられること
調査員が相手の日常に同行するように行動を追い、写真や映像、時刻つきの行動記録として報告書にまとめます。確かめられる内容は、大きく次の三つに分けられます。
行動のパターンと立ち寄り先
何時ごろに家を出て、どの経路で目的地へ向かい、どこに何分いたのか。毎日の行動を一定期間たどると、本人が口にしている説明と実際の動きが合っているかどうかがわかります。仕事のはずの時間に繁華街で過ごしていた、決まった曜日に同じ建物へ通っていた、といった行動の傾向が見えてきます。
会っている人と、その様子
誰と会い、どのくらいの時間を一緒に過ごしているのか。待ち合わせの場面や、別れる場面での二人の様子も記録します。お子さまの交友関係であれば、同じ年代の友人なのか、年の離れた大人と会っているのかが、保護者の方が判断するうえで大切な手がかりになります。
暮らしぶりと生活の実態
借金や浪費の気配はないか、勤務先に実際に通っているか、届け出ている住所に暮らしているか。こうした生活の実態も、行動の記録から読み取れることがあります。ただし、「口座の残高」や「借入の状況」など、金融機関が管理する情報は、調査員が調べられるものではありません。
お引き受けできない調査
当社が行わないこと
自宅や車への侵入、GPS機器の無断取り付け、盗聴・盗撮、スマートフォンやSNSへの無断ログイン、関係者になりすました聞き込み、戸籍・住民票・金融機関の情報・通話記録の不正な取得は、いずれも法律に触れるため行いません。つきまといや嫌がらせ、特定の人への仕返しを目的とした調査も、お引き受けしません。
素行調査は、使い方を誤ると、調べられた人の私生活を大きく侵してしまう調査でもあります。そのため当社では、ご相談の最初に調査の目的と、調べる相手とのご関係をうかがいます。目的が確認できない場合や、相手の安全を脅かすおそれがある場合は、調査をお断りすることがあります。
また、人種や出身地、思想、信仰など、差別につながるおそれのある事柄だけを調べることも行いません。調べるのは、あくまで本人の行動と生活の実態です。
調査の進め方
- ご相談:電話・LINE・フォームのいずれでも受け付けています。何が気になっているのか、調べたい相手はどのような方か、誰のために確認したいのかをうかがいます。
- 目的の確認と調査計画:調査が必要な理由と、調査の範囲をご一緒に整理します。相手の通勤の時間帯や立ち寄り先など、わかっていることをもとに、調査の日と人数、方法を決めます。
- お見積りとご契約:費用の内訳をご説明し、重要事項を書面で説明したうえで契約します。内容に納得いただけなければ、ご契約いただく必要はありません。
- 調査の実施:調査員が尾行や張り込みを行い、行動を写真や映像で記録します。調査の途中で追加が必要と思われる場合は、ご承諾をいただいてから進めます。
- 報告書のお渡し:行動を時刻順にまとめた報告書と、撮影した写真をお渡しします。結果の読み取り方も、あわせてご説明します。
- 調査後のご相談:結果をふまえ、ご本人との話し合いの進め方や、弁護士・学校・専門機関への相談が必要かどうかを一緒に考えます。
高校生の息子さんの帰りが遅く、友人関係が心配だという母親からのご相談です。本人に尋ねても「友達と遊んでいただけ」と言うばかりでした。お話をうかがい、帰りが遅くなる曜日に絞って、学校を出てからの行動を二日間記録しました。その結果、息子さんは同じ年ごろの友人数人とゲームセンターで過ごした後、年上の知人と合流して深夜まで過ごしていることがわかりました。母親は報告書をもとに、感情的に叱るのではなく、事実を伝えたうえで息子さんの話を聞くことができ、今後の約束事を話し合うきっかけになりました。
※実在の案件ではなく、ご相談の多い状況をもとに作成した例です。
調査の前に決めておきたいこと
素行調査では、「何を確かめたいのか」があいまいなまま始めてしまうと、調査日が増えて費用がふくらんだり、結果を見ても次の行動を決められなかったりします。ご相談の前に、次の三つを考えていただけると、調査の精度が上がります。
一つ目は、調査の目的です。「事実を知って安心したい」のか、「問題があれば対処したい」のかによって、確認すべき内容も、調査の終わらせ方も変わります。二つ目は、結果を受け取った後のご自身の動きです。たとえば、お子さまの調査であれば本人と話し合う、従業員の調査であれば社内で手続きをとる、というように、先の見通しをもつことが大切です。三つ目は、わかっている手がかりの整理です。相手の勤務先、通勤の経路、よく行く場所、気になった日付などをメモしておいてください。
なお、調べたい相手が、ご自身と同居していない成人の場合は、特に慎重に判断します。ご相談では、そのご関係と、調べる必要があると考えた事情を、詳しくうかがうことがあります。
報告書の受け取り方
素行調査の報告書には、行動の事実が時刻とともに書かれています。ただし、その行動をどう受け止めるかは、報告書の読み方に左右されます。たとえば、同じ人物と何度か会っていたという記録があっても、それだけで悪いことをしているとは限りません。友人や親族、仕事上の知人である可能性もあります。
報告書を受け取ったら、結論を急がず、まずは事実と推測を分けて読んでください。そのうえで、調査員から補足の説明を受けていただくと、見落としがちな点にも気づけます。報告書は、個人情報が多く含まれるため、保管と取り扱いにも注意が必要です。他の方に見せたり、インターネットに載せたりすることは、お控えください。
費用が変わるところ
当社の料金は完全見積り制です。ご相談の内容をうかがったうえで、必要な調査と費用を最初にお伝えし、お見積り以外の費用を請求することはありません。ご承諾なく調査を追加したり、延長したりすることもありません。
素行調査の費用は、主に次のような条件で変わります。
- 調査を行う日数と、一日あたりの時間
- 調査員の人数や車両の台数(人通りの少ない場所では、人数が必要になることがあります)
- 相手の行動範囲の広さ、遠方への移動があるかどうか
- 調査の対象について、事前にわかっている手がかりの量
行動の曜日や時間帯がある程度わかっているときは、調査日を絞れるので費用を抑えやすくなります。反対に、手がかりがほとんどない場合は、まず短い期間で行動の傾向をつかみ、そのうえで続けるかどうかを決める進め方もあります。
よくあるご質問
素行調査は、どんな人でも調べてよいのですか。
いいえ。調査の目的が正当であることが前提です。ご相談の際に、何のために調べたいのかをうかがい、つきまといや嫌がらせ、相手への仕返しなどに使われるおそれがある場合はお引き受けしません。探偵業法にもとづき、調査結果を違法な目的に使わないことを契約時に書面で確認します。
調べる相手に、調査していることが知られてしまうことはありますか。
調査員の人数や位置、車両の使い方を状況に合わせて調整し、気づかれにくいよう努めます。それでも、相手が強く警戒している日や、人通りの少ない場所では危険が高まります。その場合は無理に続けず、調査日を改める判断をすることがあります。
子どもや家族の素行を調べることもできますか。
成人した家族や、未成年のお子さまについて保護者の方からご相談いただくことがあります。お子さまの場合は、交友関係や立ち寄り先を確認し、必要なら学校や専門機関への相談の材料にします。ご本人との信頼関係に関わるため、調査の前に、結果をどう生かすかを一緒に考えます。
調べる相手の氏名や住所がわからなくても依頼できますか。
手がかりの量によります。勤務先や通勤の経路、よく行く場所などがわかれば、調査を始められることがあります。手がかりが少ない場合は、できる範囲と進め方を最初にご説明し、無理にお引き受けすることはありません。
調査中の相手が、事件や違法行為をしていたらどうなりますか。
調査員が捜査や取り締まりを行うことはできません。調査中に危険や犯罪の疑いを確認した場合は、ご依頼者と相談のうえ、警察や弁護士への相談をおすすめします。報告書は、そうした相談の場で事実を伝える資料にもなります。